
ナスタチウム
大きめの鮮やかな花で、初夏の陽射しに美しいです。
※画像をクリックすると拡大します

■花や葉、果実が食用になる

● 夏は半日陰の涼しい場所で管理する
● 肥料を与え過ぎは花つきを悪くするので注意する
学 名 | Tropaeolum majus |
---|---|
英 名 | Nasturtium |
難易度 | 普通に育てられる |
原 産 | 南アメリカ(ペルー) |
分 類 | ノウゼンハレン科/一年草または宿根草 |
別 名 | キンレンカ、ノウゼンハレン |
草 丈 | 30~50cm |
環 境 | 日あたりと風通しがよく、夏は半日陰で涼しい場所 |
増やし方 | 種まき、挿し木 |
花言葉 | わが祖国を愛す |
名前の由来 | 英語で「鼻が曲がる」の意味。食べると辛味があることから呼ばれています。 |
ナスタチウムの特徴
初夏の陽射しにふさわしい鮮やかな花を咲かせますが、もともとは南米の冷涼な地帯に自生している植物で、日本の夏の高温多湿な環境が苦手です。花や葉、茎は食用となります。
ナスタチウムの種まき
種皮に傷をつけ吸水させる
種子はコルク質の種皮に覆われているため、カッターなどで皮に傷をつけ、一晩吸水させてからまくと発芽しやすくなります。5号鉢に3~4粒の種子を点まきにして、1センチほど覆土します。発芽したら間引き、生育のよい株を1本残します。用土は赤玉土の小粒にその半量の腐葉土またはピートモス、少量のバーミキュライトを混ぜたものを使い、緩効性化成肥料を元肥として加えます。発芽後は日あたりと風通しのよい場所で育て、夏は半日陰の涼しい場所に移します。
ナスタチウムの摘芯
わき芽を増やす
本葉が4~5枚開いたら芯を摘み、わき芽を増やします。
ナスタチウムの水やり
多湿は厳禁
やや乾燥気味に育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ナスタチウムの肥料
追肥は控えめに
用土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜます。花期には2週間に1回程度、薄めの液肥を与えます。とくに窒素分を施しすぎると花付きが悪くなるので注意します。
ハダニが発生した場合
ハダニは葉の裏に寄生します。乾燥で多発するので、葉の裏に水を勢いよくかけると予防には効果的です。ハダニが発生してしまったら殺ダニ剤で防除しますが、薬剤耐性があるので、数種類の薬剤を交互に使うようにします。
ナスタチウムの豆知識
ナスタチウムの原種
原種はつる性で1~2mほどに伸びます。ノウゼンハレン属は南アメリカのアンデス山系を中心に40種ほどが分布しています。そのうちの1種タマノウゼンハレンは原産地域では古くから食用作物とされ、球根キンレンカとも呼ばれます。現在もフランスでは栽培されています。