花図鑑

ヒース

寒空に映える可憐な小花です。


ヒース・写真1
ヒース・写真2
ヒース・写真3

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栽培カレンダー・ヒース
■花色、花形のバリエーションが豊富
■暑さや寒さ、過湿に弱い
栽培上のポイント

開花期は表土が乾く前に水やりをする
冬や夏は軒下で管理する


学 名

Erica

英 名

heath

難易度

普通に育てられる

原 産

南アフリカ、ヨーロッパ

分 類

ツツジ科/常緑低木

別 名

エリカ

草 丈

20~150cm

環 境

日あたりを好むが真夏は涼しい半日陰

増やし方

挿し木

花言葉

孤独な思い

名前の由来

ヒースは英語で「荒野」の意味。自生する場所に由来しています。

ヒースの特徴

枝先に筒状または釣鐘形の愛らしい小花をびっしりつけます。種類が多く、花色も白やピンク、黄色などバリエーション豊富です。

ヒースの植えつけ

弱酸性の用土を使用

適期は苗の出回る11~翌4月。弱酸性を好むので、鹿沼土7、ピートモス(酸度を調整していないもの)3の割合の用土を使用し、5号鉢に1株を目安に植えつけます。日あたりと水はけのよい場所で管理します。庭植えの場合は株と株の間を15~20センチはどあけます。

ヒースの置き場所

冬と夏は軒下で管理

寒さや高温多湿に弱いので、冬は霜や冷たい風を避けるために軒下に移動し、夏は直射日光を避け、風通しをよくするために半日陰や軒下などで管理します。

ヒースの切り戻し

適期は4~5月ごろ

4~5月に株全体の3分の2を残して込み合った枝を整理します。

ヒースの挿し木

切り戻した枝を利用する

切り戻した枝7~8センチほどを鹿沼土に挿し、挿し木で増やすことができます。

ヒースの植え替え

ひとまわり大きな鉢に

根詰まりしやすいので、4~5月ごろにひとまわり大きい鉢に植え替えます。用土は植えつけのときと同様のものを使用します。

ヒースの水やり

表面の土が乾く前に

開花中は、表面の土が乾ききらないうちに水やりをします。

ヒースの肥料

春から秋に液肥を施す

春から秋、月2回液肥を施します。

梅雨時、株に元気がない場合

多気だと立ち枯れ病になることがあるので、ダコ二-ルー1000をまいて予防します。発生してしまったら株を抜き去り、土を消毒します。

ヒースの豆知識

南アフリカ原産種とヨーロッパ原産種

ヒースは原産地によって南アフリカ原産種とヨーロッパ原産種に大きく分けられます。日本で栽培されているものの多くは南アフリカ原産で、花色がピンクで中心が黒いジヤノメエリカ、その園芸品種で濃桃色の〈レッド・クイーン〉、スズランのような白い童形の花のスズランエリカなどがあります。交雑種の〈クリスマス・パレード〉もよく栽培されています。ヨーロッパ原産種は日本では気候の関係でほとんど栽培されていませんが、ヨーロッパでは北大西洋沿岸の海辺や丘に群生し、独特の景観をつくり出しています。


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