アネモネ
鮮やかな色の花が春の風に揺れる花です。
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■花色、花形も豊富
● 球根は植えつけ前に水分を吸わせる
● 乾燥気味に管理する
学 名 | Anemone coronaria |
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英 名 | poppy、wind flower |
難易度 | 普通に育てられる |
原 産 | 地中海沿岸 |
分 類 | キンポウゲ科/球根植物 |
別 名 | ボタンイチゲ、べ二バナオキナグサ、ハナイチゲ |
草 丈 | 20~40cm |
環 境 | 日あたりのよい場所 |
増やし方 | 分球 |
花言葉 | はかない恋、恋の苦しみ |
名前の由来 | ギリシア語anemos(風)に由来し、早春の風が吹くと咲き始めるところからついたといわれています。 |
アネモネの特徴
園芸品種は大きくコロナリア系、ブランダ系、フルゲンス系の3つに分けられています。コロナリア系は花色が豊富で大輪種が多くあります。ブランダ系は小型で野性的な趣があります。フルゲンス系は花が豪華なものが多いのですが、日本の気候には適合しません。
アネモネの植えつけ
尖った方を下にして植える
球根は一晩水を吸わせてから湿らせた土に植えつけます。適期は10~日月。鉢植えの場合は5号鉢に2~3球を目安に、尖った方を下向きに1~2ミリほどの深さに浅植えします。発芽したら緩効性化成肥料を施します。発芽後に5度以下の気温に1カ月以上さらされないと花芽ができないので、冬も戸外で管理した方がよいでしょう。寒冷地では霜よけをします。
アネモネの水やり
乾燥気味に管理する
植えつけたばかりの球根は急に水をやりすぎると腐ってしまいます。植えつけ直後の水やりは控え、その後は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするようにして、やや乾燥気味に管理します。
アネモネの肥料
月1回液肥を施す
植えつけ時に元肥として緩効性肥料を土に混ぜます。花が咲くまでの間、月に1回液肥を与えます。
アネモネの掘り上げ
夏は掘り上げて保存する
夏に球根を植えたままにしておくと腐ってしまうことがあります。6月に球根を掘り上げて乾かし、涼しい日陰で貯蔵したほうがよいでしょう。
花が終わった場合
花が終わったら花茎を切り取ります。花がらを残しておくと花つきが悪くなるだけでなく、栄養が使われてしまい、球根がやせてしまいます。
アネモネの豆知識
古くから愛された「野のユリ」
地中海沿岸が原産で、16世紀末にはイギリスですでに多くの品種が作り出されていた比較的古い園芸植物です。『聖書』に出てくる「野のユリ」はアネモネのことであると言われていて、多くの美術品にもその姿が描かれています。日本には1872年に持ち込まれたとされます。鮮やかな花弁のように見えるのは実は等(がく)で、ふつう6~8枚ありますが、雄しべが花弁のように変化して八重咲きになったものもあります。