スグリの育て方・栽培方法
スグリ科
グーズベリーともよばれ、夏に収穫できる庭先栽培にうってつけの果樹です。
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●乾燥と高温を避けることが大切。
●東北地方以北や高冷地。
●夏に冷涼な地域であれば、比較的栽培は容易。
スグリの果樹としての特徴
樹高が1mほどのブッシュ状に育つ低木です。寒さには強く、夏に冷涼な気候を好みます。果実は市販されていないため、収穫した果実の味わいは、家庭栽培ならではといえるでしょう。
スグリの栽培条件と品種選び
冷涼な気候を好み、暖地では、山間部や高所などでないと栽培がむずかしいでしょう。土壌に対する適応力はあり、極端に排水の悪い場所でなければ土質は選びません。大別すると、ヨーロッパ系の「オオスグリ」とアメリカ系の「アメリカスグリ」に分けられます。自分の花粉で受粉できるため、1株だけでも結実します。
スグリの栽培方法
10~11月に植えつけます。苗木はふつう測cm程度のものが市販されているので、植えつけ直後の剪定はしません。
極端に水はけの悪い場所でなければ、とくに土質は選びません。夏でも冷涼な地域であれば日当たりがあってもかまいませんが、関東以西の暖地では、北向きの庭や、西日のあたらない半日陰で、風通しのよい涼しい場所に植えつけます。
12mほどのスペースに、ブッシュ状に
広がります。
「ブッシュ状仕立て」が一般的です。植えつけ翌年の春以降、地際から新梢がつぎつぎと発生するので、強そうなもの3~4本だけを残して他の弱そうな枝は切ります。毎年これを繰り返し、4~5年で、1株15本ほどに仕立てます。
株は4~5年習更新
枝が古くなるにつれて短果枝が増えて、花芽ができにくくなり、果実の肥大も悪くなるので、4~5年ごとに株元から間引いて更新します。
植えつけ時に堆肥を与え、その後はとくに施肥を行わなくてもかまいません。
7~8月、実が色づき、やわらかそうになったものから10日ほどの間に、順次収穫します。
気温が高いとうどん粉病やハダニが発生するので注意しましょう。