ユスラウメの育て方・栽培方法
バラ科
庭先栽培にはとてもよい果樹で、盆栽としても楽しめます。
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●整枝・剪定が結実のコツ。
●日本各地。
●ほとんど手がかからず、栽培は容易。
ユスラウメの果樹としての特徴
原産地は中国で、日本へは江戸時代に持ち込まれました。春先、葉より先に小花が咲きます。暑さや寒さには強いのですが、多湿と日照不足にきわめて弱く、日当たりと水はけのよい場所を好みます。よく枝分かれする開帳性で、2~3mの小低木で、花、果実ともに、あまり手をかけずに楽しむことができます。
ユスラウメの栽培条件と品種選び
寒さや暑さにはとても強いですが、過湿に弱く、根腐れを起こしやすいので、水はけの悪い場所や地下水位の高い場所は適しません。種類としては、淡紅色の花が咲き赤い実となる「赤実種」と、白い花が咲き実も白い「白実種」がありますが、品種として区別されてはいません。
ユスラウメの栽培方法
12~3月に植えつけます。植えつけ前に、水はけがよいように、腐菓土や堆肥を多めに入れて、土壌改良をしておきましょう。
日光がよくあたり、水はけのよい場所に植えつけます。
主枝を2~3本に仕立てるとよいでしょう。
植えつけ3年目までは新梢の先端を、3分の1程度切りつめます。このとき、枝の伸びる方向と同じ向きの芽の上で切るようにします。4年目以降、前刀定せずにおくと、樹冠内の日当たりが悪くなり、樹冠の外周だけに花が咲き、実がつくようになってしまいます。小枝を間引き、日当たりと風通しがよくなるようにします。また、大まかな整枝を行い、樹冠が大きくなりすぎないようにします。
10月中に、基肥として乾燥鶏糞、油かす、化成肥料、硫酸カリの混合肥料を施します。
結実がよいので、実つきの多い部分は、適蕾摘果します。
6月上旬に収穫します。自実種は赤実種に比べて熟したことがわかりにくいので、注意しましょう。