ハマナスの育て方・栽培方法
バラ科
夏には強い芳香を放つ大輪の花が咲きます。果実は秋に赤く熟し、生食のほかにジャムや果実酒に利用できます。
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●落葉期に切りつめ前刀定を行い、花芽 のつく新柄を伸ばす。
●日本海側は鳥取県以北、太平洋岸は 茨城県以北。
●病虫害は少なく、栽培は比較的容易。
ハマナスの果樹としての特徴
本州北部から北海道にかけての海岸に自生し、潮風と寒さに強い樹木です。低木性で樹高は1.5mほど。果実は直径2cmで、秋に赤く熟します。幹や枝に細いとげがあるので、手入れをするときには注意しましょう。
ハマナスの栽培条件と品種選び
砂地に自生していますが、庭植えでは日当たりのよい肥沃な土が適しています。耐寒性はありますが、半面、暑さに弱いので、夏に気温の上がりすぎる場所は避けます。
ハマナスの栽培方法
11月中旬~3月ごろ植えつけます。やや深めに穴を掘り、腐葉土や堆肥を多めにすきこんで保水怪を増します。植えつけ後はたっぷりと水をやります。「自然樹形」に近い「株立ち仕立て」に仕立てます。枝が混み合ってきたら、冬に間引き剪定して内部の通風と日当たりをよくします。古い枝は更新し、伸びすぎた枝は先を切り戻して、花芽のつく新梢を伸ばします。早春、堆肥に鶏糞を混ぜたものをスコップ1~2杯、秋にはリン酸とカリ分の多い化成肥料を1~2握り施します。カイガラムシなどの予防のため、1~2月に石灰硫黄剤の10倍液を散布します。