果樹栽培・ガーデニングの基本

クランベリーの育て方・栽培方法

ツツジ科

小さな紅色の実と冬の紅葉が美しいです。果実はジュースやジャムに利用します。クランベリーソースは七面鳥料理の定番です。


クランベリー・写真1
クランベリーの花・写真2
クランベリーの実・写真3

※画像をクリックすると拡大します

栽培上のポイント

●水はけのよい砂質の土 壌が最適。
栽培上の適地

●東北地方以北、中部地 方の高冷地。
栽培上の難易度

●比較的容易。

クランベリーの果樹としての特徴

高山性のコケモモの仲間でツルコケモモともよばれる、ブルーベリーに近い果樹です。原産地は北米で、アメリカ北東部諸州およびカナダの一部で多く栽培されています。

秋には紅葉も楽しめる

常緑の小低木で、高さ20~30cm程度に育ちます。秋には小さな赤い実をつけ、冬には葉が紅葉します。葉は落葉せず、春には縁に戻ります。果実は酸味が強く、生食には適しませんが、果実酒やジャムなどに利用します。

クランベリーの栽培条件と品種選び

寒さに強く、夏に涼しい気候を好みます。いくつかの品種がありますが、市販されている苗は、外国産で結実もよく、かつ丈夫です。自分の花粉で受粉するため、ほかの品種を混植する必要はありません。

クランベリーの栽培方法

酸性土壌が好み

3月が植えつけの適期です。直径30cm・深さ40cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に、同量のピートモスと半量ほどの川砂を湿らせます。ピートモスと砂を混ぜた土の半量に、その半量ほどの堆肥や腐葉土、少量の鶏糞を混ぜて埋め戻し、その上に士とピートモス、川砂を混ぜただけの用土を戻します。

日当たりのよい、夏にも涼しい風通しのよい場所に植えつけましょう。土壌は酸性を好み、水はけがよく、かつ湿った場所が適しています。

あまりいじらずに「自然樹形仕立て」にします。

剪定は間引き程度に

伸びた枝先を切りつめ、混み合った場所を間引く程度の勇定を行います。

植えつけ時に堆肥などの有機肥料を施したあとは、毎年、花後に配合肥料などを施します。過肥は嫌うので、肥料は控えめに与えます。

他の品種を混植する必要はなく、虫媒にまかせますが、筆先などで花をなでるようにして、人工的に受粉させると、結実が確実になります。

夏の乾燥に注意

庭植えの場合は、とくに水やりの必要はありません。ただし、夏の高温乾燥期には、たっぷりと水をやります。

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