白紋羽病(糸状菌病)
土の中で長期間生き続ける糸状菌によって樹木の生育が衰え、枯れる病気です。
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白紋羽病の症状の特徴
地ぎわに白くカビの生える樹木の病気
樹木に発生する病気で、株全体の生育が衰え、薬が小さくなり、葉色も悪くなります。枝の伸び具合も要くなり、病気が進むと枯れてしまいます。地ぎわの幹や根の表面には白色のカビが生えます。根は菌糸の寄生によって褐色に変わり、腐放します。やせた土での発生は少なく、保水力があり湿度が高く、通気性のよい肥えた土で多く発生します。
白紋羽病の対策
治療は困難・病株は焼き捨てる
発生してしまったら治療することは困難です。ほかの株への伝染を防ぐためにも、病気になった株は、根を残さないように根の周囲の土とともに抜き去って焼却します。発病株の周囲の土は入れ替えるか土壌消毒をします。発病の程度が極めて軽い場合は、根が露出しないように土を掘り、根の腐った部分を切り取って、トップジンMゾル希釈液で根を洗い、土を埋め戻しながらトップジンMゾル液を根のまわりの土にしみこませます。
白紋羽病の予防法
土を消毒する
剪定した枝などを土に埋めると、これを養分として白紋羽病菌が繁殖するので、埋めないようにします。白紋羽病の発生した土壌には樹木を植えないようにするのが理想的ですが、植える場合にはトップジンMなどを十分に土に注ぎます。その後、2~3年生枝を数本束ねて土に埋め、数か月後に掘り出して、病原菌の白色の菌糸がついているかどうか確認して殺菌効果を判定します。
白紋羽病にかかりやすい植物
●ほとんどの庭木
●ほとんどの果樹