
コナジラミ類
オンシツコナジラミ、シルバーリーフコナジラミ、ブドウコナジラミ、ミカンコナジラミ、ツツジコナジラミ、アオキコナジラミなど
体長2~3mmの白い害虫です。
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コナジラミ類の症状の特徴
吸汁による被害やすす病の原因になる
成虫はセミを小さくしたような姿で白色、体長2~3mほどの小さな害虫です。幼虫も成虫も若い葉の裏などに多数発生し、吸汁して葉を縮らせたり、すす病の原因になったりします。種類は多く、最近では、海外から侵入したオンシツコナジラミやシルバーリーフコナジラミが全国的に大発生し、被害を拡大しています。ウイルス病も媒介します。野外でのオンシツコナジラミの発生は梅雨明け頃から少しずつ増え、9~10月にもっとも多くなりますが、温室やフレームの中では一年中発生します。雑食性でさまざまな植物に寄生します。よほど密度が高くならない限り吸汁による被害は少ないですが、排泄物によるすす病の発生が問題となります。
コナジラミ類の対策
黄色の粘着リボンやシートを利用
オンシツコナジラミなどは黄色の光に集まる性質があり、黄色の粘着リボンをつり下げたり、粘着シートを設置したりして誘穀することができます。この方法は温室などで有効です。発生初期に薬剤を散布することでも防除できます。発生を確認したら、対応する登録のある薬剤を葉の裏に散布します。株元にオルトラン粒剤、ベストガード粒剤、モスピラン粒剤をなど散布すると、卵や幼虫を退治して成虫の発生を抑えます。
コナジラミ類の予防法
雑草をとって周囲をきれいに
あらかじめ黄色の粘着リボンやシートを設置するほかに、コナジラミの仲間は雑草に寄生する害虫も多いので、周囲の雑草を除草することも予防法のひとつです。
オンシツコナジラミの被害の多い植物
●ツツジ類●ナス●キュウリ●ガーベラ●キク●プリムラ類●ポインセチア●ゼラニウム
シルバーリーフコナジラミの被害の多い植物
●カボチャ●トマト●キュウリ●メロン●ポインセチア●タチアオイ●アゲラタム●ペチュニア●サルビア●ケイトウ●ナスタチューム●アスター●パンジー
ブドウコナジラミの被害の多い植物
●ブドウ
ミカンコナジラミの被害の多い植物
●クチナシ●サルスべリ●カキ●カンキツ類
ツツジコナジラミの被害の多い植物
●ツツジ類
アオキナジラミの被害の多い植物
●アオキ●サクラ●カンキツ類●ウメ