青枯病(細菌類)
急激に病状が進んで元気を失い、枯れてしまう病気です。
※画像をクリックすると拡大します
青枯病の症状の特徴
青みを残したまま枯れる
元気に育っていた株が、ある程度生長したところで突然元気を失ってしおれ、そのまま回復することなく枯れてしまいます。急激に症状が進み、まだ青みが残ったまま枯れてしまうため、この名があります。立枯病や萎凋病の初期症状に似ていますが、地ぎわの茎を切ると維管束部分が褐色に変化していて、乳白色の液体(細菌液) がにじみでます。細菌の一種(病原細菌)が寄生することによって起きる病気で、夏の
高温時に多発します。病原細菌は土の中で数年間生きるため、一度発生した場所ではまた出やすいといえます。雨や水やりなどで病原細菌が水に含まれて移動し、伝染します。
青枯病の対策
発病した株は抜き取って焼却する
病気が発生した株は早めに引き抜き、伝染を防ぎます。病原細菌は土中80cmほどの深さまで生息しているので、薬剤による土壌消毒をするとよいのですが、家庭の花壇や家庭菜園ではなかなかむずかしいと思います。
青枯病の予防法
敷きわらをして、水やりはひかえめに
病気の発生しやすい植物を育てる場合には、地温の上昇を防ぐために敷きわらをします。敷きわらは雑草の発生も防ぎます。根のまわりの水分が多いと発病しやすくなるため、水やりはひかえめにしましょう。また、根の傷口から感染することが多いので、根を傷つけないようにします。病気が発生した場所では、3年ほどは病気の発生しにくい植物を育てます。
青枯病にかかりやすい植物
●イチゴ●インゲン●ジャガイモ●シュンギク●ダイコン●カブ●トマト●ナス●ピーマン●キュウリ●シソ●キク●ダリア●マーガレット●マリーコールド●ヒマワリ●ジ二ア