
根こぶ病(糸状菌病)
糸状菌によって、根にこぶのできる病気です。
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根こぶ病の症状の特徴
根に大小のこぶが発生
キャベツをはじめ、さまざまなアブラナ科の植物に発生する、土壌中の糸状菌(カビ)の一種による病気です。根に大小さまざまなこぶが発生します。発病した株は生気を失い、天気のよい日中には茎葉がしおれ、朝夕に回復するということを繰り返しますが、生育がとまってしまい、やがて枯死することがあります。ネコブセンチュウ似ていますが、ネコプセンチュウのこぶは小さく、また根全体に発生するので区別できます。
根こぶ病の対策
発病した株は焼却処分。農具にも要注意
発生後の防除は困難です。発病した株は焼却処分します。また、その土を掘り返した農具にも胞子が付着するので、農具は十分に洗うように注意が必要です。
根こぶ病の予防法
病抵抗性品種を利用
ハクサイ、コカブ、ブロッコリーなどは根こぶ病抵抗性品種も販売されています。石灰資材を施して土壌の酸度をpH7付近にすると、発病しなくなります。また、病原菌は10年
ほど土壌中で生息するので、根こぶ病の発生した土地では、アブラナ科以外の植物を輸作します。
根こぶ病にかかりやすい植物
●コマツナ
●ハクサイ
●キャベツ
●カブ
●ダイコン
●ブロッコリー
●カリフラワーなどアブラナ科の植物