
こぶ病・がんしゅ病(細菌類)
細菌によって、表面がザラザラしたこぶが幹や枝にできます。
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こぶ病・がんしゅ病の症状の特徴
枝や幹に大小さまざまなこぶができる
季節を問わず、樹木の枝や幹に、豆粒大~バレーボールほどのさまぎまな大きさのこぶができます。こぶの表面はザラザラしていて、褐色あるいは暗褐色です。こぶの数が多くなると生育が悪くなり、ひどい場合には枯れることもあります。多くは細菌の感染が原因ですが、マツのこぶ病は糸状菌(カビ)であるさび病菌の一種によって起こるので対処法が異なります。
こぶ病・がんしゅ病の対策
こぶを除去する
確実な対処法はありませんが、こぶのある枝は切り取り、切り口には融合剤を塗って切り口からの感染を防ぎます。枝が切り取れない場合はこぶを削り取り、マイシンSを散布し、傷口には塗布剤を塗ります。ただし、病原細菌は組織の道管部に入っている為すぐに再生します。切り取ったこぶのある枝や削り取ったこぶには細菌が繁殖しているため、ほかの樹木に触れないようにして焼却します。
こぶ病・がんしゅ病の予防法
ほかの樹に伝染させない
伝染性があるので、発病した樹は別の場所に植え替えるか、抜いて焼き捨てます。また、近くに発病した樹木がある場合には、降雨後に、園芸ボルドーやマイシンSを予防散布します。
こぶ病・がんしゅ病にかかりやすい植物
●フジ
●サクラ
●ヤマモモ
●レンギョウ
●ビワ(がんしゅ病)