うどんこ病(糸状菌病)
多くの種類の植物に発生する、若葉や茎に白カビが生える病気です。
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うどんこ病の症状の特徴
小麦粉がかかったように白いカビが繁殖
若い葉や茎に、まるで小麦粉をふりかけたような、白いカビが生える病気です。見た目には同じように見えますが、植物によって原因となっている病原菌の種類が異なっているものが多く、同じ種類の中でも寄生性が分化しているため、共通して寄生する多犯性のものは多くありません。おもに葉や茎の表面で繁殖しますが、菌糸を植物組織の中にのばして栄養分をとります。茎や葉が奇形になったり、ひどい場合には黄化して枯れます。ほかの多くの病気が多湿状態で発生しやすいのに対して、このうどんこ病は湿度が低くても発生し、幹下など雨の当たらない、日当たりの意い場所で多く発生します。
うどんこ病の対策
治療は比較的容易
発病初期であれば、エアゾールタイプのオルトランC、ポロポンV、カダンDなどの噴霧が有効です。1週間おきに2~3回、むらのないようにていねいに散布します。多発したときは、ダコ二-ル1000、ミラネシン水溶剤、サプロール乳剤、トリフミン水和剤、べ二力X乳剤、カリグリーンなどが有効です。近年は特定の薬剤への耐性をもった菌が出現している為、しばらく様子をみて、改善される様子がない場合には、薬剤を替える必要があります。
うどんこ病の予防法
周囲の感染源を除去し、肥料のバランスを考慮する
風によって胞子が運ばれ感染します。病気の発生した植物や葉が周囲にある場合は、除去し焼却します。また、窒素肥料が多くカリ成分が不足すると発生しやすいため、窒素肥料を控え、カリ肥料を多めに施すとよいでしょう。
うどんこ病にかかりやすい植物
●ほとんどすべての植物