スリップス類(アザミウマ類)
クロトンアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、・ネギアザミウマ、ヒラズアザミウマ、マメハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマなど
ハダニに似た被害で、ときにウイルス病を媒介します。
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スリップス類(アザミウマ類)の症状の特徴
葉や花について吸汁し、ウイルス病も媒介
体長1~2mほどの小さな昆虫で、成虫、幼虫ともに植物の表面につき、吸汁して被害を与えます。スリップス類には多くの種類があり、症状もさまざまです。葉では褐色に変化したり、白い斑やこすったような跡などが生じたりします。新芽では褐色に変化したり、萎縮したりします。また、花弁の吸汁された部分が網目状に色抜けします。ハナアザミウマ類は花弁の中に潜りこんで吸汁するため、花がうまく開かなかったり、腐っておちたりすることもあります。ミカンキイロアザミウマはウイルス病を媒介します。ハダニでもよく似た被害が発生するため、区別をするためには害虫の確認が必要になります。
スリップス類(アザミウマ類)の対策
発生初期に薬剤散布
被害が認められたら、登録のある作物には早い時期にオルトラン液剤・水和剤やモスピランスプレーなどを、葉裏に十分かかるように散布します。花には、つぼみが開きはじめる頃に、同様の薬剤を散布しておきます。オルトラン粒剤、ベストガード粒剤、モスピラン粒剤を株元に併用するのも有効です。
スリップス類(アザミウマ類)の予防法
花がらを摘み取る
咲き終わった花がらが発生源となりやすいので、終わった花はまめに摘み取って処分します。
クロトンアザミウマの被害の多い植物
●ツツジ類●バラ●ハナミズキ●キウイフルーツ●カキ●コニファー
チャノキイロアザミウマの被害の多い植物
●カキ●カンキツ類●イチジク●ブドウ●キウイフルーツ
ネギアザミウマの被害の多い植物
●カンキツ類●ニラ●ネギ●カーネーション
ハナアザミウマの被害の多い植物
●ツツジ類●バラ●カキ●イチジク●ベゴニア
ヒラズアザミウマの被害の多い植物
●ツツジ類●バラ●カキ●カーネーション●ユリ
マメハナアザミウマの被害の多い植物
●バラ●ユリ
ミカンキイロアザミウマの被害の多い植物
●カンキツ類●ナス●トマト●キュウリ●コマツナ●ピーマン●インパチェンス●ガーベラ●キク●マリーゴールド
ミナミキイロアザミウマの被害の多い植物
●イチジク●シュンギク●ナス●キュウリ●ピーマン