すす病(糸状菌病)
多くの植物に発生する病気です。害虫駆除が発生を抑えるポイントになります。
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すす病の症状の特徴
植物の表面が黒いすすに覆われたようになる
葉や枝、幹の表面がすすをかぶったように黒くなります。これは黒いカビによるもので、見た目の美しさが損なわれてしまい、果実や野菜では商品価値がなくなります。すす病菌の多くは、植物には直接寄生せず、植物に寄生している昆虫の排泄物や分泌物、植物に付着したほこりなどから栄養を得ています。そのため、すす病の発生した植物には必ずアブラムシやカイガラムシ、キジラミ、コナジラミなどが寄生しています。
すす病の対策
害虫を駆除して栄養源を断つ
すす病菌の栄養源となっている害虫の分泌物や排泄物をなくすことが重要になります。そのためには、スミチオンやオルトラン、マシン油乳剤といった殺虫剤によって害虫を駆除します。すす病菌は種類が多いので、殺菌剤の使用よりも、病害駆除が確実といえます。
すす病の予防法
害虫の防除が大切
一番大切なことは害虫を寄せつけないことです。もし害虫が発生したら殺虫剤で駆除することで、すす病の発生を予防できます。日照不足や風通しが悪いところに害虫が発生しやすく、すす病も発病する可能性が高まります。植物の生育環境をよくすることが大切です。
すす病にかかりやすい植物
●アブラムシやカイガラムシが寄生する、ほとんどの植物