園芸植物病害虫図鑑

コウモリガ・ボクトウガ類

コウモリガ、キマダラコウモリガ、ボクトウガ、ゴマフボクトウなど

幹や茎にトンネルを掘るように食害します。

コウモリガ(害虫)・写真1

茎を食害するコウモリガ

コウモリガ(糞の塊)・写真2

コウモリガ(糞の塊)

コウモリガ(孔)・写真3

コウモリガ(孔・入口)

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コウモリガ・ボクトウガ類の症状の特徴

樹木の幹や草花の茎の内部を食害

おもに樹木に加害しますが、草本植物でも茎の太いものは被害が見られます。樹幹や茎に体長5mほどの細長い幼虫が住みつき、内部を食い荒らしてトンネルのように空洞化してしまいます。コウモリガの場合は、孔の入り口となる幹や茎の表面に、糞でつくった袋状のものがついていて、糞を取り除くと、そこに孔があることがわかります。ゴマフボクトウは樹幹などに小さな孔をあけ、そこから糞を排出しするため、地上に糞がつもります。

コウモリガ・ボクトウガ類の対策

孔を見つけたら針金で幼虫を突く

幹や茎の表面に袋状の糞の塊が見つかったら、それを取り除き、孔の入り口から針金などをさし込んで、中の幼虫を突いて駆除します。6月頃に1回、孔の入り口から殺虫剤を薄めに希釈したものを注入し、ふさいでおきます。

コウモリガ・ボクトウガ類の予防法

樹木の周囲の雑草を刈り取る

孵化したコウモリガの幼虫はすぐに樹木に入りこまず、付近にあるヨモギ、イタドリ、ヒメジョオンなどの雑草などにつくので、予防には周囲の雑草を取り除くことが重要です。

コウモリガ・ボクトウガ類の被害の多い植物

●アジサイ●ツツジ●ハナミズキ●バラ●キウイフルーツ●クリ●カンキツ類●ブドウ●モモ●カキ●ユリ●キク●ヒマワリ●ダリア


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