ネキリムシ
カブラヤガ、タマナヤガ、オオカブラヤガなど
夜間徘徊し、株の地ぎわ部分をかみ切る蛾の幼虫です。
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ネキリムシの症状の特徴
株の地ぎわからかみ切られる
苗床の苗や花壇の草花などが、地ぎわでかみ切られ横倒しになったり、切り取られた地上部の一部が土の中に引きこまれて、まるで生け花をいけたように残った株の横に立っていたりします。カブラヤガ、タマナヤガ、オオカブラヤガの幼虫による被害で、これらの幼虫はあらゆる植物の苗に害を与えます。成長した幼虫やさなぎで越冬し、成虫は多い
場所で年5回、少ないところで年2回発生します。成虫は夜間に活動し、枯れ草や雑草の地ぎわにひとつずつ産卵します。幼虫も昼間は土の中にいて、夜間に活動します。株の地ぎわを切断するのは大きく成長した幼虫で、小さなうちは葉や茎をかじる程度です。
ネキリムシの対策
被害株のまわりを掘って見つけ捕殺する
被害にあった株の近くの土中に隠れているので、切断された株のまわりを掘って見つけだして、捕殺します。土の浅い部分に隠れているので、指などで浅く土を掘ることがポイントです。スコップなどで深く掘ってしまうとなかなか見つけられません。薬剤を利用する場合は4~5月と8~10月頃、ダイアジノン粒剤3、デナボポン5%ベイトなど、作物への登録のある薬剤を株元に施します。
ネキリムシの予防法
苗を囲って防除
紙などで筒をつくって、苗を囲うと、被害を減らすことができます。
ネキリムシの被害の多い植物
●ナス●トマト●キュウリ●エンドウ●キャベツ●ネギ●ジャガイモ●ダイコン●ニンジン●ホウレンソウ●ハクサイ●レタス●ピーマン●キク●ダリア●パンジー●バラ●アイリス●チューリップ●マリーゴールド