園芸植物病害虫図鑑

グンバイムシ類

ツツジグンバイ、ナシグンバイ、キクグンバイ、トサカグンバイなど

葉の裏に、やに状の黒い排泄物が付着します。

グンバイムシ(害虫)・写真1

葉裏に寄生するグンバイムシ

グンバイムシ(幼虫)・写真2

グンバイムシ(幼虫)

グンバイムシ(白斑)・写真3

グンバイムシ(白斑)

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グンバイムシ類の症状の特徴

葉の裏に白斑ができ、黒いやに状の物質がつく

いくつかの種類があります。体長は1.5~7mと小さく、多くは平べったい体をしています。はねは横に広くなることがあり、相撲の軍配のような形となることから、グンハイムシとよばれます。植物に寄生し、多くの場合、棄裏から汁を吸います。寄生された葉は葉緑素(クロロフィル)を吸われるので白い斑が現れます。また、黒いやに状の排泄物で菓裏が黒く汚れます。年に数回羽化し、とくに晩夏から初秋にかけて多く発生します。寄生植物には種の特異性が多少とも見られ、ツツジの害虫とされるツツジグンバイ、リンゴ、モモ、ウメ、サクラなどバラ科の樹木を加害するナシダンパィ、キクなどに寄生するキクダンパイなどが代表的です。

グンバイムシ類の対策

早いうちに薬剤散布を

発生初期、植物に対応したグンハイムシ用の殺虫剤を、1~2週間おきに2~3回、葉裏に集中的に散布すると、効果的に駆除できます。

グンバイムシ類の予防法

通風よく管理する

風通しが悪いと発生がふえるので、植えるときにあまり密集しないようにし、根すかしをして風通しをよくするように管理します。

グンバイムシ類の被害の多い植物

●サクラ
●シャクナ
●ツツジ類
●カキ
●クリ
●リンゴ
●キク


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