シソの育て方・栽培方法
放任してもどんどん増やせます。
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●十分気温が上がってから種まきを行う
●薬剤を使わず早めの病害虫防除を
●利用方法に合わせて収穫する
シソの特性
ヒマラヤ、中国原産で寒さ暑さに強く、こぼれダネからふえるほど生育旺盛で手間がかからないうえ、発芽から実がなるまで、成長段階に応じた利用法があります。独特の香りを出す成分、ペリラアルデヒドに防腐作用があり、αリノレン酸は抗アレルギー成分とし
て注目されています。
シソの品種
大葉と呼ばれる青ジソと、梅干しの色づけにも使われる赤ジソがあり、それぞれチリメン種があります。
シソの栽培方法
大量に利用する野菜ではないので、プランターなどで少量育てるのもよいでしょう。
5~9月なら、いつでもまけます。水はけのよい場所を選び、やせ地なら1㎡あたり堆肥バケツ1杯、化成肥料2掘りをすき込んだら、畝幅90cmのベッド畝を作ります。
種は2昼夜水につけてからまきます。重ならないよう2条のすじまきにするか、箱まきなら条間8cmにします。薄く覆土して軽く押さえ、発芽まで乾かさないように水やりをします。箱まきはぬれ新聞紙をかぶせます。覆土が厚かったり土が乾いたりすると発芽しません。
発芽温度が20~25度と高く、時期にもよりますが、1~2週間で発芽したら、込み合ったところを間引いて利用し、本葉5~6枚で青ジソは株間30cm、赤ジソは20cmにします。追肥は生育が悪いときのみ、窒素分を補います。乾燥が激しい時は水やりをします。
シソの収穫
本葉の開いたところで芽ジソとして、つまなどに利用できます。葉が10枚以上になってからは、必要に応じて下葉からハサミで切りとり、菓ジソとして利用します。葉柄は長めに残しておきます。夏の終わりに花穂が出てきて3分の1ほど開花したとき、つけ根から切りとると穂ジソになります。花がほとんど終わって結実したころ、穂が青いうちに実をとって塩漬けすると、実ジソとして利用できます。採種したタネは乾かさずに保存すれば、翌年にまけます。
シソの病害虫
アブラムシやハダニは乾燥するとふえるので、早めに防除して乾燥時には水やりをします。ほかに、褐斑病やさび病が発生することもあるので、早めに病株を抜きとり処分して被害の拡大を防ぎます。