ゴマの育て方・栽培方法
高栄養価で放任しても実ができます。
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●水はけがよく日当たりのよい場所を選ぶ
●肥料は窒素を少し控えめに施す
●アブラムシの早期防除を行う
ゴマの特性
古くから世界各地で利用されており、はっきりしませんが、アフリカ原産といわれる一年生植物です。秋にさやがはじけて実が飛び出します。この実が料理に使われるほか、油分を利用し、かすは飼料にされます。セサミンなどのゴマリグナンに抗酸化作用があり、老化防止の食品とされます。
ゴマの品種
白ゴマと黒ゴマのほか金ゴマがあり、収穫時は色が薄いですが、乾燥してくるとそれぞれの色が出てきます。セサミン含有量をふやした「関東12号」などもあります。
ゴマの栽培方法
日当たりと高温を好み、乾燥に強く寒さに弱い性質があります。酸性土でも育ち、窒素が多いと倒伏しやすいので控えます。発芽温度が高く、生育初期は成長も緩慢です。
元肥は堆肥バケツ半杯、化成肥料1握りを施し、よく耕しておきます。畝幅90cmのベッド畝をつくりますが、多湿に弱いので水はけの悪い畑は高畝にします。
5月中旬~6月に条間50cmでまき溝をつけ、重ならないようにすじまき。薄く覆土をしたら軽く押さえ、水やりをして発芽を促します。マルチ栽培も効果的です。
本葉が出始めたら間引きを始め、本葉5~6枚で株間10cmにします。
水切れさせないよう、夏の乾燥期は水やりをします。様子を見て間引きの始めと終わりの2回、液体肥料を施します。伸びてきたら土寄せや支柱を立てて倒伏を防ぎます。花後、さやがつき始めたら、化成肥料を株の周りに軽くばらまき、軽く中排して土寄せをしっかり行います。
ゴマの収穫
7月中旬から薄紫色の花が開いてさやができ、9月後半になると実が充実します。下のほうのさやが破れてきたところで株ごと切りとり収穫し、実がこぼれないように束ねて10日ほど立てかけて乾燥させます。乾燥した切り株をシートの上ではたいてはじけた実を出します。ふるいにかけてゴミをとり、洗って浮いたゴミもとります。よく乾燥させ1升びんなどに入れて貯蔵します。
ゴマの病害虫
梅雨時期は立ち枯れ病や黒斑病、ネキリムシが発生しやすくなります。高温期に入るとアブラムシ、収穫間近にはスズメガの幼虫がつきます。早めの薬剤散布で防除します。