カブの育て方・栽培方法
収穫のタイミングで大きさが決まります。
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●秋まきは作りやすく、収穫期も長い
●施肥などで水もちのよい土に
●株間をしっかりとり肥大させる
カブの特性
短く甘いダイコンといった感じですが、日本へはダイコンより早く渡来し、地域の特徴ある品種がたくさんつくられてきました。冷涼な気候を好むので栽培もダイコンに準じますが、根が短い分、栽培期間が短くなります。
カブの品種
収穫時期で小カブから中大カブまで楽しめる「耐病ひかり」、根強い人気の「金町小カブ」
が作りやすいでしょう。ほかに、小カブの「みやしろ」「CR白根」「福小町」、中カブの「玉波」「スワン」、大カブは千枚漬などに向く「聖護院大丸蕪」「早生大蕪」など。このほか赤カブもかなり品種が多く出ています。
カブの栽培方法
生育適温などはダイコンと同じですが、小カブは40~50日で収穫できるので、秋まきが最も簡単です。春や夏はやはり高温で、乾燥の影響や病気発生がふえます。種まきを2~3回に分けると、長く収穫できます。
種まき1週間前に、堆肥を施してよく耕しておきます。水もちのよい粘質土を好みますが、酸性土の許容は広いほうです。クワ幅でまき溝を浅く掘って化成肥料を薄く施し、2条すじまきか、ばらまきにします。間土は2~3cmにします。または、まき溝ではなく、幅90~100cmの平床にします。
間土の上に種が1.5cm間隔にばらけるようにまきます。幅広のまき床には、全面にばらまきします。覆土は0.5~1cmと薄くして軽く押さえ、たっぷり水やりをします。春や秋なら2~3日で発芽してきます。
子葉が開いてから数回、込み合った部分を間引き、本葉5~6枚で株間が10~15cmになるようにします。
2回目以降、間引きのたびに化成肥料か油かすを株間に施し、軽く土にまぜて土寄せをします。土寄せすると表面が白くきれいになります。また、乾燥しているときは水やりも行いますが、追肥を兼ねて液体肥料を施してもよいでしょう。
カブの収穫
秋まきはタネまき後、40~50日から小カブが収穫でき、品種によってはそのまま大きくしてからの収穫も可能です。とり遅れは、す入りや裂根の原因になるので注意が必要です。
カブの病害虫
アブラムシ、クスジノミハムシ、カブラハバチなどは、ディプテレックスかマラソンで駆除します。