ソラマメの育て方・栽培方法
空を向いたさやが下がったら収穫します。
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●連作作業が出るので4~5年、間をあける
●苦土石灰をまいて酸性土を中和する
●乾燥と加湿に注意する
ソラマメの特性
中央アジアから地中海沿岸原産で高温多湿の日本の夏が苦手なため、秋まきにして翌年の梅雨入り前に収穫、塩ゆでにして食べます。大きなさやに2~3個の大きな豆が入っており、完熟前がおいしく、収穫が遅れると甘みが減ります。さやをとると鮮度が落ちます。
ソラマメの品種
豆が大きい一寸ソラマメ品種が人気で、晩生種「河内一寸」、中早生種「仁徳一寸」、た
くさんとれる「陵西一寸」などがあります。
ソラマメの栽培方法
苗は特に寒さに強く、支柱もいらないので、手がかからず育てやすい豆です。暑くなる前
に収穫をしてしまいます。
連作と酸性土を嫌うので、日当たりがよく前作から4~5年あけた場所を選び、苦土石灰をまいて耕しておきます。種まき1週間前に幅60~70cmの畝をつくり、元肥として堆肥と化成肥料が1株あたり2握りとなるよう、溝を掘って施します。
初霜の前の10月下旬から11月上旬、株間25~30cmで1カ所に2粒ずつ、黒い筋のおはぐろが斜め下になるよう2~3cmほど押し込みます。そこから芽と根が出るので、向きをまちがえないようにします。時期が早すぎると、成長しすぎて寒さにやられます。
寒さに強いとはいえ、冬は乾燥した日が続くので、12月の半ばごろ寒さよけも兼ねて敷きわらをします。元気がないようなら暖かい日中に水やりもします。
土寄せ 春になると再び成長が始まります。雑草をとり除き、化成肥料を追肥して中耕、倒れないように土寄せもします。4~5月の開花前にも同じように追肥を行います。窒素分が多くなると、花がつかなくなるので注意します。株元の腋芽が多いときはかきとり、4~5本枝にします。
ソラマメの収穫
さやがふくらみ光沢も出て、筋の部分が黒くなってきます。空豆の名のとおり天を仰いでいたさやが、水平に下がってきたら摘みとります。品種ごとの収穫日数も目安にしましょう。おはぐろが黒くなっていなければ早すぎです。収穫後は急速に鮮度が落ちるので、すぐに塩ゆでをします。
ソラマメの病害虫
連作による立ち枯れ病は抜きとり処分、過湿によるさび病や赤色斑点病には薬剤を散布します。アブラムシやハスモンヨトウ類も防除します。