キョウナの育て方・栽培方法
みずみずしいシャキシャキ感が楽しめます。
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●水もちのよい肥沃な場所を選ぶ
●連作を避けて土壌感染の病気を予防する
●水切れをしないように乾燥を抑える
キョウナの特性
京都で栽培されている京菜は、関西では水の流れの中でつくるためミズナ(水菜)と呼ばれます。分化した品種に、京都の壬生地方ぜ作られるミブナ(壬生菜)があります。キョウナは白い茎で葉にこまかく切れ込みが入って大株になり、ミブナは茎が緑色で葉に切れ込みが入りません。独特の歯ごたえと辛み、香りが鍋物や漬け物に合います。
キョウナの品種
キョウナは「千筋京水菜」「自鯨」、ミブナは「丸葉みぶな」「京錦」などがあります。
キョウナの栽培方法
水を多く吸収し、株のつけ根からたくさんの茎を伸ばします。水もちのよい肥沃な土を好むので、堆肥など肥効の長い元肥にします。
9~10月ごろが適期です。じかまきは、まき溝に15cm間隔に種をばらまきし、薄く覆土してよく押さえ、たっぷり水やりします。また、栽培量が少ない場合はポリポットに4~5粒ずつまく方法もあります。
じかまきは本葉ができたら間引き、3回くらいで本葉7~8枚のときに株間25~30cmにします。
種まき後3~4日で発芽。本葉1~2枚から間引き、4~5枚で1株にします。
あらかじめ苦土石灰を1㎡あたり2振りまいて耕しておきます。植えつけの2週間前までに、クワ幅で深さ15cmの植え溝を掘ります。堆肥と化成肥料を各2掘りずつ15cm間隔で入れ、上から2~3cmの間土をします。畝幅は60mにします。
株間30cmで千鳥の2条植え(列をずらして植える)にします。
水切れしないように水やりをし、ときどき液体肥料を施します。安定がよくなるように土寄せもします。
11~12月ごろになると、根元のほうからどんどん芽が伸びて株が広がってきます。霜よけによしずや笹を北側に立てるか、ビニールトンネルをかけます。地ぎわから出る腋芽は早めに摘みとります。
キョウナの収穫
株径が15cmになったら、つけ根をナイフで切りとり収穫します。9~10月に種をまくと、年末から収穫できます。
キョウナの病害虫
害虫ではアブラムシ、コナガ、ヨトウムシなど、病気はべと病、白斑病のほか、連作を避けて軟腐病や立ち枯れ病を防止します。