セロリの育て方・栽培方法
高温乾燥の夏を上手に乗り切りることがポイントです。
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●育苗中は寒冷紗をかけて涼しくする
●乾燥は禁物。高温期は水やりもする
●肥料切れしないように少量を何度も施す
セロリの特性
地中海沿岸からインドあたりが原産地といわれ、日本へは「清正ニンジン」の名で16世紀から入ってはいましたが、食卓に上るようになったのは第二次大戦後です。西洋料理でブーケガルニの材料に使われるものより、日本では生食に向く、香りも味もあっさりした淡緑種が作られています。
セロリの品種
大株で低温に強いコーネル系の品種が作られています。家庭菜園ではやや小型の「トップセラー」がよいでしょう。
セロリの栽培方法
冷涼な気候を好み、生育適温は15~21度。低温や高温にも耐えるほうですが、25度以上になると株が弱ります。一度低温にあって高温・長日になるととう立ちするので、春まきより夏まきのほうが簡単です。乾燥を嫌い、肥料が不足すると茎が伸びません。
5~6月、市販園芸培養土を用い、種をばらまきして薄く覆土します。水やり後、新聞紙をかけて、乾かさないように管理します。発芽までに10日ぐらいかかります。
発芽後は、徒長しないように本業が出たら株間1cmに間引きます。本葉2~3枚になったら、5号ポットに植えつけます。15cm間隔で植え広げてもかまいません。寒冷紗の下で暑さを避けて管理し、鉢土が乾いたら水やりします。
水はけ、水もちのよい肥沃な場所を好みます。植えつけ2週間前に1㎡あたり、苦土石灰を2握り施してよく耕します。元肥は堆肥バケツ1杯、鶏ふん500gを施してよく耕し、幅60cmのベッド畝を作ります。
本葉7~8枚に育った8月下旬~9月中旬、株間40cm(トップセラーは30cm)で深植えにならないよう植えつけ、根づくまでは水やりと遮光をします。その後はポリマルチか敷きわらをして乾燥を抑えます。雨のはね返りによる病害虫発生も抑えられます。
植えつけ20日ごろから化成肥料や液体肥料を施し、肥料切れしないようにします。
セロリの収穫
株元から出てくる腋芽は、随時つけ根からかきとり利用します。植えつけて60~70日で、葉につやが出てきたら根ごと引き抜きます。
セロリの病害虫
アブラムシは見つけしだい除去します。軟腐病やモザイク病は、清潔な土と過湿を避けることで発生を抑えます。