エダマメの育て方・栽培方法
まいた種を鳥に食べられないように注意が必要です。
※画像をクリックすると拡大します
●土質は選ばず、酸度調節も不要
●元肥は窒素分を控えめに少量施す
●収穫時期は逃さないように
エダマメの特性
中国東北部原産で栄養価が高く、古くから日本に入ってきて、今では日本の夏に欠かせない豆となりました。とりたてがおいしいので、収穫したらすぐゆでます。未熟なダイズの豆を食べるため、収穫期間が短いのも特徴。最近、茶豆、黒豆がおいしいと人気ですが、これは熟したときのダイズの色をさして分けているものです。
エダマメの品種
極早生種の「サッポロシドリ」や早生種の「ビアフレンド」「白鳥」、黒豆の「濃姫」、茶豆の「福成」などがあります。
エダマメの栽培方法
日当たりがよければ土質も選ばず、やせ地でも育ちます。マメ科は根に寄生する根瘤菌が窒素分を作るからですが、特にエダマメでは肥料がいらないほどです。ただし、乾燥にはやや弱いので、日照りが続くようなら水やりをします。
畑なら特に元肥は必要ありません。初めて野菜をつくるようなら、リン酸とカリ分を補うため、草木灰か化成肥料を少量施し、深めに施しておきます。
種は熟してダイズとなり、かたくなっているので、一晩水につけてやわらかくします。暖かくなった4月中旬以降、60cm幅の畝に株間15cm、深さは2~3cmで1カ所に3粒の2条まきにします。元肥は少量の草木灰か少量の化成肥料をやや深めに施す程度で十分です。もっと早くまきたいなら、ポリポットにまいてビニールなどでおおい、暖かい場所で管理します。
じかまきは本葉が出たころ、2本に間引きます。ポット苗も間引き、本葉2~3枚になったら植えつけます。
本葉4~5枚で様子を見て化成肥料を少量施します。その後、中耕、株が倒れないよう土寄せを2回ほど行います。
エダマメの収穫
種まき後80~90日したら、さやがふくらみ、しかも中の豆がやわらかく飛び出してくるうちに摘みとり収穫します。茶豆、黒豆もエダマメのうちは緑色です。とれすぎたときはすぐに塩ゆでして冷凍します。
エダマメの病害虫
種まき後は鳥害対策が欠かせません。ひどいようならポット苗をつくります。暖地ではさやを食害するシンクイムシ、カメムシ類の害も大きいので、マラソン、スミチオンで防除します。