アスパラガスの育て方・栽培方法
一度植えると何年も収穫できます。
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●苦土石灰をまいて酸性土を中和する
●発芽温度が高いので、苗から育てる
●茎葉を育てて根を充実させる
アスパラガスの特性
観葉植物のアスパラガスと同じ属ですが、食用となるのは南ヨーロッパ、西アジア原産の1種類だけです。冬は地上部が枯れ、春になって出てくる新芽を食べます。夏には観葉植物のような仮葉が出ます。ビタミンやミネラルが豊富で、アスパラギン酸にタンパク質合成作用があり、疲労回復に効果があります。ホワイトアスパラは軟白栽培したものです。
アスパラガスの品種
「メリーワシントン500W」が一般的で、ほかにより収穫率の高い「アクセル」「ポールトム」「スーパーウエルカム」などがあります。
アスパラガスの栽培方法
新芽は小さくても、葉が広がるとかなりスペースをとります。タネまきから収穫までに2年以上かかるので、苗を入手します。
2週間前までに苦土石灰を1㎡あたり2振りまき、よく耕しておきます。50cm間隔で植え穴を掘り、元肥として堆肥バケツ半分、鶏ふんと抽かす、化成肥料を各1握りずつ施してまぜます。間土を5~6cmの厚さに戻します。畝幅は120cmにします。
茎葉が枯れてから翌年の萌芽前の春植えが活着がよいですが、秋植えもできます。初霜のころ1カ所2~3株ずつ、根をよく広げて根株が隠れるくらいの深植えにします。敷きわらで乾燥も抑えます。
2年間は収穫せず、株を養成します。夏は支柱を立てて茎を誘引し、乾燥が続くときは水やりをします。秋、枯れ葉は刈りとります。春、芽が出るころと初夏には追肥をして軽く中耕します。寒さには強いほうで、地上部が枯れても敷きわらはしておきます。
発芽温度が25度以上と高いですが、2月下旬、ぬるま湯に2昼夜つけた種を、苗床にすじまきするか、箱まきにします。1cmほど覆土し、発芽までマルチングとビニールトンネルなどで、できるだけ地温を上げます。2週間ほどで発芽したら、間引いて15cm間隔にし、翌春に植えつけます。
アスパラガスの収穫
3年目の新芽が15~20cmになったら、地ぎわから切りとり収穫します。春の追肥は同様に行い、収穫後にお礼肥します。何本かは収穫せずに成長させると、8年ほど収穫が続けられます。その後は株分けして作り直します。雌雄異株で太いほうが雄株です。
アスパラガスの病害虫
過湿になると斑点病などが発生します。