園芸植物病害虫図鑑

白絹病(糸状菌病)

株の地ぎわなどに、白い菌糸が網目状に広がります。


白絹病・写真1
白絹病・写真2
白絹病・写真3

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白絹病の症状の特徴

葉株のまわりに白い糸状の菌糸が発生

株の地ぎわやその周囲の地面の有機物に、白い糸のような菌糸が綱目状に張り巡らされて、株の地上部は菌糸で覆われ、のちに立ち枯れます。さらに株のまわりの地面に、菌糸のかたまった、白や褐色の菌核が発生します。

白絹病の対策

発病初期なら薬剤散布も効果的

病気が発生した株は、周囲の地面に菌核をつくって伝染源となるので、すぐに抜き取って焼却処分します。発生の初期であれば、リゾレックス水和剤などを1週間おきに2~3回、ていねいに散布します。

白絹病の予防法

風通しと湿度に注意

この病気が発生しやすい植物を、同じ場所や鉢にたくさん植えつけないようにします。この病原菌は土中10m以上深いところでは生存できないので、前年発病した土地では、上層部の土を地下深くに入れるような深耕をします。未熟な有機物に繁殖するので、堆肥は十分に腐熟したものを施します。また、酸性土壌を好むため、石灰質肥料を施すのもよいでしょう。風通しをよくするために、植えつけの際に十分に間隔を開け、茎や葉が茂りすぎないように、適度にすいたりするのも効果的な予防法です。

白絹病にかかりやすい植物

●ジンチョウゲ●シャクヤク●イチジク●リンゴ●ブドウ●カンキツ類●キュウリ●トマト●ナス●ピーマン●ネギ●ニラ●アイリス類●ガーベラ●キク●ダリア●チューリップ●ユリ●カーネーション●ジ二ア●ヒマワリ ●シンビジウム●キンギョソウ●グラジオラス●スターチス●デルフィ二ウム●デンドロビウム●ニチニチソウ●ホウセンカ


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