園芸植物病害虫図鑑

ハマキムシ類

チャハマキ、チャノコカクモンハマキ、カクモンハマキ、ミダレカクモンハマキ、リンゴコカクモンハマキ、クロネハイイロハマキなど

葉を糸でつづって巻く、蛾の幼虫です。

チャハマキ(葉を食害)・写真1

チャハマキ(葉を食害)

チャハマキ(幼虫)・写真2

チャハマキ(幼虫)

ハマキムシの糸で巻かれた葉・写真3

ハマキムシの糸で巻かれた葉

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ハマキムシ類の特徴

葉を巻いてすみ、葉などを食害する

ハマキガの仲間の幼虫で、チャハマキ、コカクモンハマキなどの幼虫が代表的です。薬の重なった部分や2~3枚の葉を、自分で出した糸でつづって巻き、その中にすんで、葉や芽、つぼみを食害します。被害部分の巻かれた葉をほどくと、中に緑色の小さなイモムシがいます。両種とも年間4~5回発生を繰り返し、4~10月の間は成虫、幼虫ともに常に発生しています。

ハマキムシ類の対策

被害葉ごと押しっぶす

被害を受けた葉を押しつぶし、中の幼虫を退治します。4~10月の発生時期に、毎月1~2回、スミチオン乳剤、オルトラン液剤・水和剤、マラソン乳剤などを定期的に散布します。

ハマキムシ類の予防法

冬期に葉の中の幼虫を駆除

活動しない冬の間に、葉にくるまれた幼虫を探し、葉の上から押しつぶし退治しておきます。

チャハマキの被害の多い植物

●サクラ類●サルスベリ●ツツジ●カナメモチ●ツバキ●サザンカ●キンモクセイ●クチナシ●コニファー●カンキツ類●リンゴ●ウメ●カキ

チャノコカクモンハマキの被害の多い植物

●バラ●カンキツ類●ブドウ●カキ●ゼラニウム

カクモンハマキの被害の多い植物

●サクラ類●クリ●リンゴ●ウメ

ミダレカクモンハマキの被害の多い植物

●サクラ頬●クリ

リンゴコカクモンハマキの被害の多い植物

●バラ●サクラ類●リンゴ●モモ●ウメ

クロネハイイロハマキの被害の多い植物

●サクラ類●リンゴ●ウメ


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