園芸植物病害虫図鑑

カミキリムシ類

ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、クワカミキリ、ミヤマカミキリ、ブドウトラカミキリ、アオカミキリ、イタヤカミキリ、キクスイカミキリなど

樹木を内側から食べるため、枯れることもあります。


ゴマダラカミキリ(害虫)・写真1

ゴマダラカミキリ

キクスイカミキリ(害虫)・写真2

キクスイカミキリ

シロスジカミキリ(害虫)・写真3

シロスジカミキリ

※画像をクリックすると拡大します


前のページへ
次のページへ

カミキリムシ類の症状の特徴

幼虫も成虫も樹木を食害

一般的には、幼虫が樹木の内部を食い荒らし、枝分かれしているところや樹皮の割れ目などから、ノコギリくずのような木くずや糞を出します。幼虫は1~2年間、樹木の中にいて食害するため、枝や幹の内部が空洞になるほど食べつくされ、ひどいときには幹の途中で折れることもあります。幹に丸い穴があいているのは、成虫が脱出した跡です。成虫は新芽ややわらかい新しい樹皮を食害するため、その部分から先がしおれて枯死します。キクスイカミキリは、成虫がキクの新芽の先を環状に傷つけ、茎の内部に産卵するため、その部分より先がしおれて枯れます。孵化した幼虫は茎内を食害します。

カミキリムシ類の対策

成虫は見つけ次第補殺する

5~7月頃、枝などの表面を食害している成虫を見つけたらすぐに捕殺します。1匹でも成虫を見つけたら、その後半月くらいの間はほかの成虫がいないか、よく調べるようにします。樹木内部にいる幼虫を防除するのは困難ですが、樹皮の表面に穴が見つかったら、その中に殺虫剤を注入してふさいでおくと、幼虫を殺すことができます。

カミキリムシ類の予防法

枯れた樹木は焼き捨てる

被害を受けて枯死した樹木をそのままにしておくと、その中で幼虫が育って成虫になり、被害が継続するので、枯死した樹木は焼き捨てるようにします。

ゴマダラカミキリの被害の多い植物

●サクラ●サルスベリ●力工デ●イチジク●クリ●カンキツ類●リンゴ

シロスジカミキリの被害の多い植物

●カシ類●イチジク●クリ

ルリカミキリの被害の多い植物

●サクラ●ウメ●リンゴ

クワカミキリの被害の多い植物

●サルスベリ●イチジク●リンゴ

ミヤマカミキリの被害の多い植物

●カシ類●クリ

ゴマフカミキリの被害の多い植物

●クリ●カンキツ類

リンゴカミキリの被害の多い植物

●サクラ●リンゴ

キマダラカミキリの被害の多い植物

●カシ類

キボシカミキリの被害の多い植物

●イチジク

アカネトラカミキリの被害の多い植物

●ブドウ

シロオビカミキリの被害の多い植物

●ブドウ

ブドウトラカミキリの被害の多い植物

●ブドウ

ヤツメカミキリの被害の多い植物

●ウメ

ヒメリンゴカミキリの被害の多い植物

●フジ

ホソキリンゴカミキリの被害の多い植物

●フジ

アオカミキリの被害の多い植物

●力工デ

イタヤカミキリの被害の多い植物

●力工デ


前のページへ
次のページへ