果樹栽培・ガーデニングの基本

パッションフルーツの育て方・栽培方法

トケイソウ科

花が時計の文字盤に似た、見た目も楽しい果樹です。


パッションフルーツ・写真1
パッションフルーツの花・写真2
パッションフルーツの実・写真3

※画像をクリックすると拡大します

栽培上のポイント

●冬の温度管理と 霜対策をしっかりと。
栽培上の適地

●九州南部、沖縄。
栽培上の難易度

●病虫害には強いが、霜害に弱い。

パッションフルーツの果樹としての特徴

茎が木質化するつる怪の多年草または低木です。ブラジル原産で、日本名をククモノトケイソウといいます。トケイソウの仲間は、時計の文字盤に似た花の形の美しさから、観賞用にも栽培されます。果実は長さ5cmくらいの球形または卵形で、やわらかな果肉のなかには、多数の種と、それを包むゼリー状の仮種皮があります。食用にするのは、おもにこのゼリー状の部分です。生食するほか、菓子や料理の香りづけに利用したり、裏ごししてジュースにしたりします。

パッションフルーツの栽培条件と品種選び

生育に適した湿度は20~25℃、冬期には最低気温が15℃以下にならないように温度管理をします。九州南部以南なら、庭植えも可能ですが、霜に弱いため、鉢植えで栽培するほうがよいでしょう。春から秋にかけての生育期には、屋外で直射日光にあて、冬は日当たりのよい室内で栽培します。霜に弱いので冬期は早めに室内に入れましょう。自分の花粉では実をつけにくい品種もあるので注意しましょう。近縁種として、果実が大きく、自分の花粉で結実しやすいオオミノトケイソウもあります。

パッションフルーツの栽培方法

5号鉢で、赤玉土6、腐葉と土2、パーライト2の割合でつくった用土に植えつけます。苗は鉢とほぼ同じ高さで切りつめ、支柱を立てて支えます。2年目にひと回り大きな鉢に植え替えて、あんどんに誘引します。

毎年5・7・9月に玉肥を2~3個置き肥します。

鉢土の表面が乾燥したら、たっぷりと水やりします。収穫前の6~7月にはこまめに水をやりましょう。

春先に、混み入った横や生育の悪い枝を間引き剪定します。

種子から育てて、苗をつくることもできます。6~7月に、赤玉土(小粒)6、ピートモス2、川砂2の用土に、成熟した果実から取り出した種子を、すぐに水洗いしてまきます。

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