果樹栽培・ガーデニングの基本

キウイフルーツの育て方・栽培方法

マタタビ科

ビタミンCが豊富でヘルシー、病虫害に強い庭先果樹です。褐色の外見からはわからない、鮮やかなエメラルドグリーンの果肉がとても美しいです。

キウイフルーツ・写真1キウイフルーツの花・写真2キウイフルーツの実・写真3

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栽培上のポイント
●整枝による夏の枝管理が重要。
栽培上の適地
●関東地方以南。
栽培上の難易度
●適地での栽培は比較的容易。

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キウイフルーツの果樹としての特徴

主産地はニュージーランドですが、原産は中国で、ニュージーランドで改良されたものが1960年代に日本へ輸入され、栽培されるようになりました。つる性で、5月中旬に白い花をつぎつぎと開きます。雌雄異株なので、結実のためには雌株と雄株を混植するか、人工授粉が必要です。病虫害による被害はほとんどなく、栽培条件さえ揃えば、比較的栽培の容易な庭先果樹です。

キウイフルーツの栽培条件と品種選び

冬期の最低気温がマイナス10℃以下になる地域ではうまく育ちません。休眠中の低温には強いのですが、休眠からさめる時期が早く、春先ほうがの萌芽後に低温や降霜があると、芽が枯死してしまいます。また過湿や乾燥にも弱く、耕土が深くて、ある程度保水力のある土壌が適しています。

強い風に注意

また、春、新梢が育っている時期に強風にさらされると、枝が折れることがあります。そのようなときには防風対策が必要です。一般に広く栽培されているのは、果皮に毛があり、追熟が必要な「へイワード」で、雄木(授粉樹)として「トリム」や「マツア」を用います。最近では、無毛で果肉が黄色系の 「センセーションアップル」「イエロージョイ」といった品種も栽培され、これらは樹上で熟し、追熟の必要がありません。その分貯蔵性が低いですが、果実が大きく甘いので、庭先果樹としてはおすすめです。これらの品種は開花が早いので、雄木としても、開花の早い「孫悟空」といった品種が使われます。

キウイフルーツの栽培方法

植えつけ

植えつけは雄雌セットで

植えつけは休眠期間中である11月から翌年3月ごろまでの間に行いますが、早春には新しい根や新梢を発生させて盛んに生長をはじめるので、11~12月に植えるのがよいでしょう。ただし、冬の寒さが厳しい地域や、積雪地では、3月に行います。苗木は雌木と雄木を用意します。園芸店では、雌雄両方の木をセットで売ることも多いようです。ポットから取り出した苗は、根が少し出る程度に軽く根鉢の周囲を崩してから植えつけます。

植えつけ場所

日当たりがよく、強い風のあたらない場所を選びます。土壌は、耕土が深く、ある程度保水力のある場所が適しています。

仕立て方

広さで仕立て方を工夫

5m四方ほどの広さが確保できる場所であれば、「棚仕立て」にすることができます。奥行きがとれず、せいぜい2mほどの奥行きしか確保できないときは、「Tバー仕立て」が向いています。棚仕立てでは主枝を水平に、結果母枝を左右交互に誘引し、Tバー仕立てでは、主枝を水平に、結果母枝を下向きに誘引します。

剪定

先端に伸びる枝は負け枝になりやすい

キウイフルーツは、カキやブドウと同じように、その年発生した新梢上に開花・結実します。新梢の基部3~8節の葉腋に1~4個実を結び、その年実をつけた場所より先の葉腋に、翌年の混合芽(葉芽と花芽を含んだ芽)をつけ、結果部よりも基部の芽は休眠芽となってふつう発芽せず、発芽したとしても花芽をもちません。また、基部の枝の生育が盛んになって、先端の枝が細くなってしまう現象(負け枝)が現れやすいのもキウイフルーツの特徴です。このような特徴を踏まえて整枝・剪定を行わなくてはなりません。

施肥

11月、収穫後に基肥を施し、3月追肥を行います。

受粉

人工授粉で確実に

開花期の揃った品種の雄木を雌木に隣接して植えつければ、虫媒によってもよいのですが、結実を確実にするためには、人工授粉するとよいでしょう。花粉を出している雄花を取り、3分咲きから満開期の雌花の柱頭部にこすりつけるようにして受粉させます。受粉適期の雌花は、花弁が乳白色をして、雌しべの先端が光ったようになっていて、ほぼ開花から3日間です。1個の雄花で10個の雌花の受粉が可能です。

摘蕾・摘果

開花前に最も基部にあるつぼみを除去し、1節あたり1花、1本の結果枝あたり3~5花になるように摘蕾します。その後、満開から1か月以内に、先のほうの強い結果枝では3果、基部に近い弱い結果枝の場会は1~2果になるよう摘果します。

収穫

「へイワード」は初霜直前に収穫

最も多く栽培されている品種である「へイワード」の場合は、地域にもよりますが、11月上旬~下旬が収穫時期になります。外観から収穫時期を判断するのはむずかしく、初霜の降りる直前くらいに収穫をします。果実を片手で握るようにして、親指で果柄を前に押すようにすると、容易にもぎ取ることができます。

その他

収穫後には追熟を

「へイワード」などの品種では、収穫直後の果実はかたく、また甘味が少なく酸味が強いため、追熟が必要です。ビニール袋に果実を入れ、密封して20℃ほどに温度を保てば、およそ2週間ほどでおいしく食べられるようになります。

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