果樹栽培・ガーデニングの基本

アケビの育て方・栽培方法

アケビ科

野山にも自生するつる性の落葉果樹。育てやすく、仕立て方も自由で、ガーデニングへの応用も幅広いです。

アケビ・写真1アケビの花・写真2アケビの実・写真3

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栽培上のポイント
●花は雄花と雌花に分かれ、また自らの花粉では受粉できないため、2種の混植が必要。
栽培上の適地
●本州、四国、九州。
栽培上の難易度
●植えつけ場所をあまり選ばず栽培は容易。

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アケビの果樹としての特徴

アケビはつる性の落葉植物で、本州、四国、九州の山野に自生しています。小葉が5枚のアケビ、小葉が3枚のミツバアケビ、その2種の雑種と思われるゴョウアケビなどが知られています。栽培品種の数は少なく、山形県などの産地で栽培されている紫アケビは、ミツバアケビの1系統です。果実は熟すと縦に割れるように裂けます。果肉は半透明の白色で、黒色の種子をたくさん含んでいます。ブドウと同じように、前の年に伸びた枝の葉腋に混合芽をつけ、冬を越した春、この芽から葉やつるを伸ばして花を開き、結実します。アケビに似たムベは常緑のつる性植物で、葉が厚く、熟しても果実が割れない点でアケビと区別できますが、栽培の方法はアケビとほぼ同様です。

アケビの栽培条件と品種選び

寒さに強く丈夫で、植えつけ場所はとくに選びません。明るい半日陰の場所でもよく育ちます。1本の木に雌花と雄花をつけますが、自分の花粉では受粉しにくいため、果実を実らせるためには、アケビ、ミツバアケビ、ゴョウアケビのうち2種類を混植しなくてはいけません。

アケビの栽培方法

植えつけ

寒さに強いため12~3月であればどの時期でも植えつけできます。

植えつけ場所

適度に日当たりのよい場所を好みますが、明るい半日陰の場所でも大丈夫です。

仕立て方

つるを誘引して自由に仕立てる

つる性のため、ブドウと同じように、「棚仕立て」「アーチ仕立て」「垣根仕立て」などがきます。棚仕立てでは、主枝候補とする2~3本のつるを伸ばし、棚に誘引します。その間、不要な芽は早めにかき取り、太く長いつるを棚状に広がるように育てます。フェンスなどを用いて垣根状に仕立てるときには、主枝を2本にして左右に誘引し、仕立てます。ムベをアーチ仕立てにすると、一年中、グリーンの美しいアーチが楽しめます。

アーチ仕立て

2年目(植えつけ翌年)の冬

主枝の先端はつるが巻きつく手前で切り、誘引する。株の下のほうの芽は、伸びる前にかき取り、側枝は小さいうちに切る。

あんどん仕立て

腐葉土3、赤玉土3、秒1、庭土1、苦士石灰1握りの用土に植えつける。植えつけ後3年目までは、つるが巻きつく手前で切り、まっすぐな長い枝に育てる。3年目以降、長い枝が作れたら、伸びた枝をあんどん仕立てに誘引し、毎年先端を切りつめる。

剪定

植えつけ後3年目までは、主枝や側枝は先端のつるが支柱や棚などに巻きつく手前で剪定し、主枝が旺盛に生長するようにします。棚上に誘引したら、あまり細かな剪定は行わず、混み合う枝や弱った枝などを間引きして、日当たりや風通しがよくなるように、不要な枝を切り、残した枝は先端を切り返す程度とします。

施肥

収穫後の11月、1株につき配合肥料を150g施します。肥料が多すぎると、徒長してつるばかり伸びてしまうので注意しましょう。

受粉

雄花と雌花に分かれていて、異種の花粉で受粉するため、近接して2種を混植すれば結実します。虫媒にまかせてもよいのですが、多種の雄花の花粉を雌花の雌しべに人工授粉すれば、より確実に実を結びます。

摘蕾・摘果

結実は1か所に2個程度

数多くならせすぎたり、つるが混み合って栄養状態が悪くなったりすると、翌年は雄花ばかりになって着果数が減ってしまいます。1か所に多数結実をした場合、小さなものや形の悪いものをできるだけ早く摘果し、1か所に2個程度に抑えます。

収穫

外皮が十分色づいたら収穫します。過熟すると裂果するので、裂果する3~4日前に収穫します。

その他

極端な乾燥には弱いので、夏の晴天が続く時期には、毎日たっぷりとやりします。

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